左官工事とは
「左官」とは土、漆喰、モルタルなどの材料で、建物の壁、床、天井などを仕上げる職人のことで、その「左官」が行う塗り工事のことを「左官工事」といいます。おもに、マンションや一般住宅の工事を請負いしております。日本古来からの伝統的な工法の一つで専門性が高い仕事になりますので左官としての技術を習得するためには10年単位の長い年月をかけなくてはいけません。それほど高度な技術を要求される仕事なのです。
仕事の魅力
左官の魅力はなんといっても自然素材を使用していること、またその仕上がり一つ一つに味がでることです。自分の手掛けた床や壁がきれいに仕上がっていくのは、いつ見ても気持ちの良いものです。模様や色にも種類があり、施主の要望に応えて材料や塗り方なども変えていくため、同じ職人が塗った壁であっても一つひとつ異なるのです。手作業だからこそ実現できる質感は、世界に二つとないオリジナル作品です。
左官工事の流れ
基本的な塗り壁左官工事の流れです。基本的には下地⇒仕上げという工程です。
STEP1 下地処理
最初に下地の処理から始めます。下地の種類(モルタル、漆喰)によって処理の方法が異なります。
STEP2 材料の調合
モルタルの場合、セメント1に対して砂を3配合します。水の量は材料を混ぜながら調整します。
まずは、セメントと砂だけを空練りします。(混ざりやすいように)水を少しづつ足して材料の硬さを調整します。
STEP3 下地塗り
まずは、粗めに材料(モルタル)を塗りつけて、仕上げ材が塗りやすいようにしておきます。
STEP4 中塗り
深さがある場合はある程度樹脂モルタルで埋め、それからモルタルで平滑に仕上げます。
STEP5 仕上げ
塗り壁材を表面に塗りつけます。左官仕上げの中でもコテ仕上げやハケ引き仕上げ、扇仕上げなど色々種類がありますので、モルタル壁の模様で変化が付けられる楽しみがあります。